それは4月の終わり頃の事でした。

私は用事があってちょっと出かけていました。

その間に父から2、3回電話が入っていて、

あ、また母は父からの電話に出ないんだな、と軽く思っていました。

私もそれを受けて、携帯からカメラを覗いてみたけど確かに母はいませんでした。でも、電気もついているのでトイレでも行っているんだろうと思っていたけど、覗いた時点から20分たっても、40分たっても、1時間ちかくたっても母は部屋に現れません。おかしいなと思ったけど、私もそこからは電話ができなかったためにしばらく見守るしかない状態。そしてやっと電話できるようになって電話したけどつながらない。そしたら、母から電話がかかってきました。

お金を出そうと思ってスーパーの〇〇に来たけど、暗証番号が…と言う母。

え？そこまで歩いてきたの？

うん、きたよ！

まぢか！！

そこのスーパーに行くまではかなりのどぎつい坂があります。

杖をついて歩く母を想像するとなんとも恐ろしい💦

そしたら後ろで誰か声がして、私がかわりましょか、言われて、

もしもし、私は通りすがりのものですが、お母さんが道路でコケられて今地べたにそのまま座っておられるんです。私もちょっと急ぐんですけれど、ほっておくこともできないしどうさせてもらったらよろしいでしょうか？と言われた。

実は私○○に住んでまして。

はい聞いています。

とりあえず私も今から用意しますけど、そこのスーパーの方にちょっと声お声掛けしてもらうことができますでしょうか？私のほうも後で電話させていただきますので、と言ったら、

分りましたと。その方の話によれば、救急車呼びましょうかと言うと、母は断固拒否したそうで、そしたらタクシーで帰られますか？と聞いたら財布にお金が全くないからと言われたそうで、その方も途方にくれられたようでした。

私はそれからスーパーに電話をして事情を説明ししばらく母を見ておいてもらうことにしようと思ったけど、その前にケアマネさんに電話をした。ちょうどその日はケアマネさん出勤していたので。

事情を説明すると、ケアマネさんは迎えに行ってくれるとおっしゃったので、スーパーに電話をして店長さんと直々お話をさせてもらってその旨を伝えた。

そこから私は支度をして、実家に行くことに。

後で聞いたらそこのスーパーから、ケアマネさんは車椅子を借りて、坂なので車椅子を反対向きにして坂を降りてきてくれたそうだけど、かなりの労力がいったと思う。ほんと申し訳なかった、けれどケアマネさんがいて助かりました。もし何ともならなかったら、ほんと救急車呼ぶか、警察呼ぶかどっちかしないと何ともならなかったと思うから。